サリサリストア新規開業

物件選びについて(電気編)

本日は日本においてサリサリストアを開業するにあたり、どのような物件を選んだらよいのか解説したいと思います。

基本的に管理人イーサンのお店のスタイルである物販と飲食を併用する場合を想定してみたいとおもいます。

まず物販エリアからですが、基本的に缶詰等のドライ品は特に常温で保存しても問題ないので心配はないのですが、それ以外に野菜、比較的足の短い冷蔵品、冷凍の肉、魚等を保存するために冷蔵庫、冷凍庫等が必要となってきます。管理人のお店の場合ですが、基本的にはショーケーススタイルの冷蔵庫、冷凍庫を使用しています。(いわゆるコンビニ等でよくみかけるガラス扉式のショーケース冷凍庫で中の商品の陳列が外からガラス越しに見えるようになっています。)熱効率的には業務用の冷凍庫よりは悪くなるのですが、商品を扉を開閉せずに外から確認できるため、結果的にお客さんが確認のために扉の開閉回数が減るので冷気は保たれやすいとおもいます。とくにこちらのショーケース冷凍庫なのですが、こちらは通常流通しているものは低圧の3相200v電源となります。こちらは別途通常の100vコンセントの電源と別に契約と配線を行う必要があるため注意が必要です。まず物件選びの際に200vの電源があるのか?もしない場合は新規に契約して配線を引く場合はどのぐらいの費用がかかるのか見積もりが必要となります。冷凍庫以外のショーケース式の冷蔵庫については100v形式が多いのでこちらは特に既存のコンセント対応でアンペア数だけ気を付ければよいとおもいます。

後忘れていましたが、結構忘れがちで重要な点があったのですが、管理人も去年この件でかなり頭を悩ませたことがあります。冷凍庫、冷蔵庫等を比較的資金的に余裕のある方で新品で全部買い揃えられる方は問題ないのですが、当時の管理人も含め結構資金をかつかつで詰めて開業しようとした場合、やはり設備品は中古品も視野にいれてくとおもいます。

そのばあい冷蔵庫、冷凍庫に使用されているフロンガスについては注意が必要です。管理人のお店で使用されている冷凍庫、冷蔵庫ではR22が使用されています。水素を含んでいるためオゾン層への影響が比較的小さいのですが、1996年からは生産規制され、2020年には全廃される予定です。

この全廃されるというのが注意が必要で今後R22の冷凍庫が故障した場合

修理費の高騰や場合によってはR22ガスの入手が困難になる可能性があります。
実際管理人のケースなのですが、去年の2019年の12月年末に経年変化によるのと以前の

修理等によるコンプレーッサーの出し入れにより銅管に亀裂が入り徐々にフロンガスが漏れ始めうまく冷凍庫が働かず冷凍温度が下がらない事象が発生しました。最初はメーカー系の担当者に来てもらって診断してもらおうとしましたが、なんせもう機械も古いし、このR22ガスは流通していないから修理はできないというような趣旨で現物も触らずに帰っていきました。次に違うメーカー系の技術者さんに来て見てもらい、ガス量を点検をしてもらうとどうもやはりガス量が減ってきているようでそのせいで温度が下がらないようだという見解をもらいました。そこでそれじゃガスを補充してくれませんかとお願いするとこのR22ガスは規制対象でガス漏れしていているかもしれないものにガスは充填できないのでうちでも修理は無理ですというような回答でした。そうこうしている間にも商品を保管している温度は上がってきてしまうので急遽自宅にも冷凍庫があったので取り急ぎ商品を移動させて冷凍庫をカラにして商品が入ってない状態にし、その他の業者を探すことにしました。最悪買い替えも考えての行動だったのですが、最悪この冷凍庫を引き取ってもらうのにも処理費がかかるし、結果メーカー系の技術者さんたちも旧型の機械を直すよりは新品を売りたいバイアスがかかっているためやはり修理に対する真剣度は少なくほぼ絶望的な日を何日か過ごしました。基本冷媒漏れの場所の特定と冷媒の手配ができれば原理的には修理可能なことはわかっていたのでまだあきらめることができませんでした。新品や中古の冷凍庫を探してみても新品は金額的に高いし、中古品はそんな都合よく同容量程度の物件もみつかるわけではなく、修理業者も見つからず、三方塞がりでした。しかしふと配管の修理技術である銅管のロウ付けから連想してなにもメーカー系じゃなくてきっとメーカーに依存しない職人さんもいるはずとおもい、グーグル先生に○○冷機など冷凍機専門の業者をさがしたら自社のホームページにまさに探していたような冷凍庫の銅管のロウ付け等の修理画像を載せている会社さんを発見して早速電話して手配しました。もうその時は土曜日でしたので週明けの月曜日に来ていただいたのですが、さすが熟練の職人さんです。亀裂が入って配管が曲がってつぶれている箇所があったのですが、そこの両端を切断して新たに同径のパイプを新規作成で曲げて同形状にし、そのあとにロウ付けしたあとガス漏れテスト、残存ガスの回収、R22ガスの新規充填でみごとに冷凍庫が復活させることに成功しました。本当にあきらめなくてよかったです。まじで治ったときにはそれまでのいろいろな業者さんとの折衝で絶望的になっていたおもいが走馬灯のように思い出してほんと泣けてきました。

今回はとてもすばらしい職人さんをたまたまみつけることができたからよかったですが、これらはいつもそうとも限りません。今後みなさんも新しく開業したあとにもし故障したり場合に同様に足元をみられるくやしい思いをしないようにもし中古で購入する場合は今後しばらくはR22ガスのように廃止予定以外の機種を探されたほうが良いかと思います。

現在でもまだR22ガスの中古品は流通しているので購入するときはどのような種類のフロンガスがはいっているか必ず確認してみてください。

今回は主に電気系の話でしたが次回はガス、水道系の話をしたいと思います。

ABOUT ME
イーサン
ブログ管理人のイーサンです。2003年にサリサリストアを日本の東京で開業して18年になります。フィリピン風コンビニエンスストアの経営で得た知識を備忘録も兼ねて公開していきます。
アマゾンプライムビデオ30日無料体験を試す